キャンプ歴12年間の筆者が後悔した、買ってはいけないキャンプ用品を紹介します。
筆者自身が買って失敗した道具や、これまでのキャンプ経験・知識から、いらないギアや恥ずかしいキャンプ用品をピックアップ。
買うべき名品・一生もののギアもあわせて紹介します。
これから、キャンプを始める人、収納場所に悩む人はぜひ参考にしてください。
あれもこれも見てたら欲しくなるよね〜
買ってはいけないギアとおすすめのギアを教えるね!
- ファミリーキャンプ買わない方がいい道具ってなに?
- いらない・恥ずかしいギアは買いたくない!
- 筆者はなにが失敗だった?
- 一生ものや名品ってどんなギア?
ファミリーキャンプに買ってはいけない道具の特徴とは?
まずはファミリーキャンプに適さない、買ってはいけない道具の特徴を紹介します。
- 重すぎるもの
- 壊れやすいもの
- 作りが荒いもの
- 使用に手間のかかるもの
- 身体のサイズに合わないもの
- キャンプスタイルに合わないもの
限られた時間が奪われるもの、家族があやまってケガをする危険のあるものを避けるのがベストです。
▼キャンプに必要なものについては下記の記事でくわしく解説しています。
【道具別】買ってはいけない「いらないギア」とは?
つづいて、多くの人が「なくても大丈夫かも?」と感じる道具について考えてみましょう。
テーブルはいらない?
キャンプ場によっては区画にテーブルが備え付けられているところもあり、そのようなところに行くときはテーブルはなくてもいいかもしれません。
しかし、備え付けのテーブルがテントやタープから離れてしまうことも考慮して、小さめのテーブルは持っていきましょう。
チェアでリラックスするときにも、手を伸ばしたら届く距離にテーブルがあると便利ですよ。
ユニフレームの「焚き火テーブル」なら焚き火の近くでも使え、バーナーやダッチオーブンの直置きも可能。
家族で使うディナーテーブルが荷物の負担になるときは、コンパクトに収納できるロールテーブルへの買い替えを検討してみるといいかもしれません。
コールマンの「ナチュラルウッドロールテーブル」がアルミと木材の使いやすさのいいとこ取りで使いやすくおすすめです。
ノコギリはいらない?
キャンプ場で販売されている薪は、多くの場合でそのまま焚き火で使えるサイズにカットされています。
ノコギリが必要になる場面はほとんどないでしょう。
とくに、ハクスバーナーが人気で大きな薪もしっかり割れるパワーのある道具です。
しかし、日常生活で馴染みのある包丁などの刃物と比べても、大きさや重量もあり、キャンプ初心者や女性にはややハードルの高いアイテムでもあります。
斧やナタはちょっと怖いけど、使いこなせたらカッコいい!
薪割りギアが怖い人は、次のクサビやナイフを使おう!
主に愛用しているのはクサビ。補助的な役割でナイフも持っています。
クサビは太い薪も安全にサクサク割ることができ、コンパクトで扱いが楽ちん。
ナイフは、バトニングをしたり、簡単なフェザースティックもどきをつくったりしています。
ナイフ1本を使って木を割る小薪を作るときに便利な技術。
- 薪の木目に沿ってナイフを立てる
- ナイフの背を別の薪で叩き、まっすぐに打ち込む
※安定して作業できる場所で行いましょう。
節のない薪を選びましょう。
薪割りに苦手意識のある人や、斧やナタを扱うのが心配な人は、クサビを使った薪割りがイチオシです。
コツを掴めば、面白いほどサクサクと薪が割れて楽しいですよ。
安全に薪割りができるので、女性や子どもにもチャレンジしやすいおすすめの薪割り方法です。
クサビは筆者イチオシの薪割りギアだよ!
▼クサビの使い方と、クサビのおすすめランキングはこちら!
ランタンはいらない?
本来、ランタンは人数分欲しいとされていますが、家族が多いとそれだけ用意するのは難しいですよね。
少なくとも、メインランタンとサブランタンの2つは持っていきたいところ。
たとえば、家族の誰かが夜間にトイレに立つときにランタンを持っていくと、1つしかない場合サイトが真っ暗になってしまいます。
ファミリーキャンプでランタンを1つにしたいときには、コールマンの「マルチパネルランタン」がおすすめ。
スペックのバリエーションが3種類あり、2・3・4枚のパネル数から選べます。
パネルは取り外して独立した照明として利用可能。
家族の人数分をパネルでカバーできると、ランタンが1つでOKになります。
マルチパネルランタンなら、メインとサブの両方が1つでOK!
コットはいらない?
フロアのあるテントの場合はコット不要です。
コットが必要な場面は、ノルディスクのようなフロアのないタイプのテントで内部の床が地面のときです。
靴を脱いで入るフロアのついたテントの場合は、銀マットやエアーマットなどで十分快適に過ごせますよ。
筆者のおすすめの使い方は、地面からの冷気を防ぐために「銀マット」を敷き、寝心地をアップさせるために上に「エアーマット」を重ねます。
ほとんどの人はどちらか一方だけど、私は寝心地が悪いと眠れないから2枚重ねしてるよ!
箸・食器・コップはいらない?
キャンプ用に箸・食器・コップを持たず、割り箸・紙皿・紙コップを使おうと考える人もいるかもしれませんね。
捨ててしまえば良いので、後片付けも楽ちんです。
それでもキャンプは可能ですが、風で飛ばされることも多いので注意が必要です。
子どものいるファミリーキャンプでは「人数が増えるぶん、そこまで気が回らない」人も多いかと思います。
そんなときは食器を用意しておくほうが無難。
安価なプラスチック製品は熱で溶けたり油が落ちなかったりとストレスなので、スノーピークの「テーブルウェア」がおすすめです。
筆者も同じものを10年以上愛用していますが、自宅でもキャンプでも現役で活躍しています。
▼スノーピーク 「テーブルウェア」のくわしいレビューはコチラ!
【ブランド別】買ってはいけない「恥ずかしいキャンプ用品」とは?
キャンプ場で「初心者丸出しで恥ずかしい!」と感じないために、買ってはいけないブランドは存在するのか?について考えてみましょう。
スノーピークは見栄っぱり?
スノーピークは、日本を代表するアウトドアブランド。
信頼感バツグンの製品力はもちろん故障に対する保証も充実しており、一度手に入れると長きに渡ってキャンプシーンを彩るギアになります。
国内で開発された製品の数々は、私たち日本人が使いやすくきめ細かい配慮が行き届き、日本の気候に合ったキャンプスタイルを叶えてくれます。
「良いものを長く愛用したい」と考える人には、永年保証のついたスノーピークはおすすめです。
しかし、すべての道具をスノーピークで揃えるとかなりの費用がかかるため、周りから見たときに「見栄っぱり」と誤解されるかもしれません。
とくに「Proライン」や「アイボリーライン」は見た目・性能にも優れており、キャンプ場では一際目を引くサイトになります。
「ゼッカ」なんて、とってもカッコイイシェルター。
初心者のうちにそこまで揃える人もなかなかいませんが、やはり定番の「アメニティドーム」は、コスパにも優れ失敗のないテントのひとつ。
製品力や使い勝手を追求するとスノーピークの製品に行きつくことも多いので、外野は気にせず楽しみましょう。
筆者は純粋にすごく素敵だと思うし、羨ましい……!(お願いして写真撮らせていただいたこともあり)
▼スノーピークはふるさと納税の返礼品でもゲットできます。くわしくはこちら!
ロゴスはダサい?
ティピーテントをはじめ、特徴的なネイティブ柄に好みが分かれるのがロゴスです。
シンプルなものやシックなものが好みの人には、イマイチ受け入れにくい印象があるかもしれません。
最近は無地のアイテム数も増えてきて、シンプル好みの人にもかなり使いやすくなった印象です。
ロゴスにしかない魅力的な独自のアイテムも多く「ダサい」と批判して使わないのは正直もったいないなと感じます。
安価でコスパに優れたアイテムからはやはり目が離せないので、うまく取り入れて行きたいですね。
とはいえ上質な素材の商品ラインナップも目立ち、以前に比べて高級感のあるものも増えました。
筆者個人としては、とくに焚き火台がおすすめ!
ロゴスは、調理もできる焚き火の機能性・コスパが優れています。
薪を使ってご飯を炊いたり、煮込み料理をしたり……キャンプをより楽しむための工夫がギュっと詰まっているのに低価格。
あわせて使える「アイアンウッド囲炉裏サークルテーブル」をはじめとした木材のテーブルもお値段以上に上質でおすすめです。
前は柄アイテムがメインでごちゃごちゃしがちだったけど、最近はシンプルでおしゃれなものも多いよ!
▼ロゴスダサい問題について筆者の見解とおしゃれギアの紹介はこちら!
▼ロゴスのおすすめギアについては下記の記事でくわしく解説しています。
コールマンはダサい?
コールマンはアイテムによってはやや賛否が分かれる印象です。
歴史の古いコールマンは、過去のビンテージランタンのコレクターもいるほどの人気のブランド。
最近では「ユナイテッドアローズ」や「ビームス」、「URBS」などの人気ファッションブランドとのコラボモデルも毎年発売され、人気を集めています。
多くの人に長く愛されているメーカーであり、なんでも揃うコールマンを避けてキャンプをするのは正直難しいですよね。
優れた製品も多く、クーラーボックスやチェア、ランタン選びにコールマンは外せないブランドです。
そもそもコールマンをダサいと言ってしまう人は、キャンパーなのでしょうか?
ともすると、コールマンがダサいといわれるのは、ウェアやリュックなど街なかで見かける場面かもしれません。
キャンプ場では誰もが使う絶対に外せない超定番ブランドです。
キャンプといえばコールマンだよね!
▼コールマンのおすすめギアについては下記の記事でくわしく解説しています。
キャプテンスタッグはダサい?
鹿番長とも呼ばれ、多くのキャンパーに愛されるキャプテンスタッグ。
コスパのいいアイテムが揃う印象が強く、それゆえ「ダサい」と感じる人はいるかもしれません。
とはいえ「鹿ベンチ」などSNSでオシャレキャンパーの注目を集めるアイテムがあることも事実。
筆者自身も「火消し壺」や「チャコスター」などの小物ではお世話になっています。
しかし「クイックシェード」のような風に弱いアイテムはキャンプで使うには危険という意味で、ややダサいかもしれません。
キャプテンスタッグは小物で取り入れるのがおすすめです。
ベンチが人気になる前は熟年キャンパーが愛用してる印象だったけど、今はそうでもないよ!
▼キャプテンスタッグはダサい?!筆者の考察とおすすめギアはこちら!
【買って後悔……】失敗したキャンプ用品〜筆者の場合〜
筆者が買って後悔・失敗したキャンプ用品を紹介します。
ナンガの寝袋
ナンガの「スウェルバッグ280DX」で失敗……。
マミー型で薄手のダウン寝袋を選んだため、夜に寒い思いをしました。
寒がり・冷え性の女性は厚手の寝袋がおすすめです。
筆者は真夏以外のキャンプは、0度対応の寝袋を使っています。
コールマンの「アドベンチャースリーピングバッグ」はおすすめ。
ダブルサイズの封筒型でジップを外せば布団同様にゆったり使え、自宅のような快適さがあります。
子どもと一緒に寝れるので、安心してぐっすり眠ってくれますよ。
−2℃対応なのに寒かったのはひとりで使ってたからかな?
今は子どもと寝てぬくぬくだよ!
▼ファミリーキャンプにおすすめの封筒型シュラフのレビューと選び方のコツはコチラ!
ロッジのコンボクッカー
ダッチオーブンにもなり、大きなスキレットとしても使えるロッジの「コンボクッカー」で失敗……。
準備から設営までひとりでこなしているファミリーキャンプでは、手の込んだ料理をする時間と体力は残っていませんでした。
「コンボクッカー」は鋳物なので、重くて持ち運びも使うのも大変。
錆びやすくメンテナンスの手間もかかります。
鋳物なら小型の「スキレット」が取り回しよくておすすめです!
キャンプで使える鋳物の鍋が欲しいなら、自宅でも使える「ストウブ」の鍋が最適。
デザインもキャンプとマッチしておしゃれです。
料理に使える時間や余力を考慮して調理ギアは選びましょう。
鋳物を取り入れる際は、持ち運びの手間やメンテナンス面も考慮したサイズ感を選びましょう。
コンボクッカーは重い上に油でベトベトになるから持ち運びもストレスだったよ……
▼おすすめの調理ギアについては下記の記事でくわしく解説しています。
Soomloomのスチールペグ
取り急ぎ、Amazonで購入した安価なSoomloom「スチールペグ」で失敗……。
1番のショックは、スノーピークのハンマーにカラーペグの色が移ったこと。
ペグを買うなら黒にした方が、色移りが防げるし見た目の劣化も気にならずに使えます。
そして、このペグは丸形で抜けやすいことも失敗の要因。
もし、鋳物のペグを買うなら国産である村の鍛冶屋の「エリッゼステーク」がおすすめです。
カラーやサイズのバリエーションも豊富でコスパも最高です。
ペグは「エリステ」一択!
▼エリッゼステークの使い方やバリエーションについては下記の記事でくわしく紹介しています。
コールマンのアウトドアワゴン
流行りに乗って買ってみたコールマン「アウトドアワゴン」で失敗……。
筆者の自家用車は、ハッチバイクの普通車。
キャンプに行くときは荷物の車載+家族3人でギュウギュウ。
コンパクトに畳んでもそれなりの大きさ・重さがあり、アウトドアワゴンを乗せる余裕はどこにもありませんでした。
くわえて、設営・撤収を楽にするために車が横付けできるオートサイトの利用がほとんどなので、いまだ出番はありません。
アウトドアワゴンを購入する人は、車に乗せられるスペースの確保と普段行くキャンプ場の状況に合わせて要・不要を判断しましょう。
公園や広い施設で子どもを乗せてる人を見るけど、そんな使い方はしないの?
ワゴン自体が重いし小回り利かないし……抱っこしちゃうかな!
【名品・一生もののキャンプ道具】買うならどれ?
さいごに筆者独自の視点で、長く愛用できるおすすめキャンプ用品の名品を紹介します。
中には一生ものとして子どもへ受け継げるアイテムもありますよ。
- 【テント】ノルディスク「アスガルド」
- 【チェア】カーミットチェア
- 【テーブル】ユニフレーム「焚き火テーブルラージ」
- 【焚き火台】ベルモント「TOKOBIフルセット」
- 【ランタン】ペトロマックス「HK500」
- 【ストーブ】アラジン「ブルーフレーム」
【テント】ノルディスク「アスガルド」
テントなどの幕は、時間の経過とともにコーティングが加水分解をして劣化してしまうもの。
長く使うなら生地の劣化しにくいTC(テクニカルコットン)素材の幕がおすすめです。
ノルディスクの「アスガルド」なら少々重いところは欠点ですが、一人でも簡単に建てられ居住性もバツグンな名品です。
大きな幕の設営や持ち運びは不安な人は、「ナンドミニ」とも呼ばれる「アスガルド7.1」がおすすめ。
3人用とされていますが4人でものびのび使えますし、区画分けされたサイトでも立てやすい大きすぎないサイズで日本のキャンプ場にマッチしています。
おこもりしがちな寒い夜も、テント内で楽しくすごせますよ!
私も愛用して満足してるよ!
【チェア】カーミットチェア
「カーミットチェア」は、キャンプシーンで長年愛されるアメリカの名作チェア。
当初から変わらぬデザインで1脚づつハンドメイドで作られるチェアは、30年以上に渡って多くの人愛されています。
アーチ型ウッドフレームのデザインが特徴的で、長く愛用しながら育てていけるアイテム。
さまざまなブランドからカスタマイズパーツが発売されており、自分だけのオリジナルチェアに仕上げて愛用できます。
キャンパーのなかには「カーミットチェア」に憧れる人も多い不動の人気アイテムです。
【テーブル】ユニフレーム「焚き火テーブルラージ」
「焚き火テーブルラージ」は、シンプルで使いやすい名品「焚き火テーブル」の2枚分の天板の広さがあるテーブルです。
組み立てやすさ、足元の安定感もバツグンで使い勝手はピカイチです。
熱々のフライパンはそのままでもちろん、重たいダッチオーブンもOK。
使いやすさは通常サイズの焚き火台で納得の人気。
買って間違いない、満足度の高い名品です。
【焚き火台】ベルモント「TOKOBIフルセット」
「TOKOBIフルセット」は焚き火だけでなく、さまざまな調理に使える機能が充実しています。
とくに、ピザが焼けるのは他では滅多に見られない機能のひとつ。
加えて、焚き火台の側面にパーツを取り付けることで二次燃焼もできる優れもの!
ここまで充実した機能がある焚き火台で、国内メーカー・燕三条産です。
消耗品は交換可能で、長く愛用できる名品です。
【ランタン】ペトロマックス「HK500」
ドイツのメーカー・ペトロマックス「HK500」は、灯油をつかって400wの光量を生み出す大型のオイルランタン。
慣れるまで扱いがやや難しいですが、使いこなすと渋かっこいいギア。
世代を超えて愛用できる一生もののランタンです。
【ストーブ】アラジン「ブルーフレーム」
おしゃれなデザインが人気のアラジン定番「ブルーフレーム」。
青い炎が特徴的な、80年以上も見た目の変わらない伝統的なストーブです。
キャンプでも自宅でも使える一生もの。
しっかりメンテナンスをすれば世代を渡って長く使える製品です。
【まとめ】買わなきゃよかった……を防ぐために
買ってはいけないキャンプ用品と、名品・一生もののキャンプ道具を紹介しました。
ファミリーキャンプに適さない道具は、以下のようなものです。
- 重すぎるもの
- 壊れやすいもの
- 作りが荒いもの
- 使用に手間のかかるもの
- 身体のサイズに合わないもの
- キャンプスタイルに合わないもの
道具別の買ってはいけないギアは以下です。
ブランド別の買ってはいけないキャンプ用品は以下です。
筆者おすすめの名品・一生もののギアは以下です。
- 【テント】ノルディスク「アスガルド」
- 【チェア】ヘリノックス「タクティカルサンセットチェア」
- 【テーブル】ユニフレーム「焚き火テーブルラージ」
- 【焚き火台】ベルモント「TOKOBIフルセット」
- 【ランタン】ペトロマックス「HK500」
- 【ストーブ】アラジン「ブルーフレーム」
「買わなきゃよかた……」と後悔しないためのコツは
- 焦って選ばない
- 価格に釣られない
- 経験者の話を聞く
誰しも、失敗を重ねながら自分のキャンプスタイルをつくっていくものですが、限りある予算は有効につかいたいもの。
しなくてい失敗・後悔は避けて、満足なキャンプをしましょう。