筆者愛用の2ルームテントは、ogawa「ファシル」です。
デザインが美しい「ファシル」は、見た目だけでなく、居住性・機能性もバッチリ。
しかし、ややコンパクトなサイズのため、4人での使用には「狭い……」と感じることもあるかもしれません。
ファシルってかっこいいけど、実際どうなの?
キャンプスタイルにハマれば他には代えがたいテントだよ!
- 小川「ファシル」のメリット・デメリットは?
- 「ファシル」がおすすめなのはどんな人?
- 「ファシル」の特徴と他のテントとの違いについて教えて!
本記事では、筆者愛用の2ルームテント「ファシル」をキャンプ場で使用したレビューを紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
2ルームテントなのに設営が簡単! シンメトリーでレイアウトが簡単! ポリ幕なので軽くて持ち運びが楽ちん 前後入り口を跳ね上げたらもっと快適 入り口が6箇所 四方をオールメッシュにできて涼しい 全面スカート付きで寒い時間も安心 グランドシートはグリーンシートがぴったり 張り綱がなくても自立する | やや狭い……大きすぎないサイズ感で夫婦や3人家族にフィット! 2ルームテントなので、マンションで干すのはやや大変 価格がややお高め |
▼当サイト厳選のおすすめ2ルームテントとランキングはこちら!
「ファシル」は開放感とプライバシーが両立されたコンパクトで扱いやすい2ルームテント
「ファシル」は、美しいシンメトリーデザインが特徴的な、オガワの小型2ルームテント。
全面メッシュパネルとスカートをそなえ、暑い夏から寒い冬まで快適に過ごすことができます。
インナールームは3畳弱、リビングは4.5畳くらいのサイズ感の4人用の仕様ですが、ゆったりすごすなら3人家族や夫婦でのキャンプにピッタリです。
オールメッシュにすることで、開放感もありつつプライバシーも保たれるバランスの良さと、コンパクトで扱いやすいことから人気の高い2ルームテントです。
重量
- 13.6kg(付属品除く)
- フライ:約6.0kg、インナーテント:約2.7kg、
- ルーフフライ:約0.6kg、ポール:約4.3kg
- 付属品約3.1kg
素材
- フライ:ポリエステル75d(耐水圧1,800mm)
- ルーフフライ:ポリエステル75d(耐水圧1,800mm)
- インナーテント:ポリエステル68d
- グランドシート:ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)
- ポール:6061アルミ合金φ14.5mm、7.9mm
収納サイズ
- 72×32×32cm
小川「ファシル」のメリット
まずは筆者が感じる「ファシル」のメリットを紹介します。
- 2ルームテントなのに設営が簡単!
- おしゃれなシンメトリーでレイアウトが簡単!
- ポリ幕なので軽くて持ち運び・メンテナンスが楽ちん
- 前後入り口を跳ね上げたらもっと快適
- 入り口が6箇所
- 四方をオールメッシュにできて涼しい
- 全面スカート付きで寒い時間も安心
- グランドシートはグリーンシートがぴったり
- 張り綱がなくても自立する
2ルームテントなのに設営が簡単!
「ファシル」は、2ルームテントなのに設営が超簡単!
クロスフレーム×2設計で、カンガルーテントのような簡単さ。
設営方法は、ポールを4本通して固定するだけ。
4本のポールはまったく同じもので「どれをどこに」と迷うこともありません。
特別ちからが必要でもなく、女性でも苦戦せず建てられます。
立ち上げるだけなら10分程度!
おしゃれなシンメトリーでレイアウトが簡単!
左右対称のシンメトリーデザインが特徴の「ファシル」。
見た目が美しいだけでなく、前後を考える必要がないのでレイアウトも簡単です。
吊り下げ式のインナールーム(寝室)は、前後どちらにもつけられるので設置後の付け替えも可能。
「西日が眩しい……!」など、建てる向きを失敗してもサッと向きを変えられるので安心です。
シンメトリーデザインは、見た目はもちろん使い勝手も◎
デザインがカッコいいところが魅力だよね〜!
ポリ幕なので軽くて持ち運び・メンテナンスが楽ちん
「ファシル」の幕は、ルーフフライ・フライシート・インナーテントの3つ。
すべてがポリエステル素材です。
近頃多く見かける「T/C素材」に比べ、軽量でメンテナンスも楽ちん。
設営や移動が楽なことはもちろん、突然の雨にも気落ちせずキャンプを続行できるので、気楽にキャンプを楽しめます。
筆者所有の他テント、ノルディスク「アスガルド」やビジョンピークス「TCルーテント」は、どちらもT/C素材です。
T/C素材だと、雨に濡れると重くなって乾きづらいから気を使うし、汚れると落ちにくいから気落ちしちゃいます。
その点、ポリエステル素材の「ファシル」はとっても気楽に使えますよ。
前後入り口を跳ね上げたらもっと快適
「ファシル」は、前後2箇所の入り口を跳ね上げられます。
180cmくらいのポールをプラスするだけで、タープのように使えてもっと快適に過ごすことができます。
シェルターとして使いたいときにも両サイド開けて、テントとのドッキングも容易に可能。
ファシルのフレームカラーであるブラックに合わせて、ブラックのタープポールを使いたい人はユニフレームのREVOポールがピッタリ!
2本セットで2,000円台で手に入るお手頃価格です。
▼ユニフレームのREVOポールが安価で頑丈なのでおすすめ!
▼オガワ純正の跳ね上げ用ポールはこちら!
入り口が6箇所
「ファシル」の入り口は、跳ね上げられる前後2箇所とサイドメッシュ4箇所からも出入りが可能。
締め切った冬や夜間にも、自分の居場所からサッと外へ出られるので、狭いテントの中を移動するストレスがありません。
物を避けながら歩かなくて済むし、子どもに横切らないで欲しいときにも助かる!
四方をオールメッシュにできて涼しい
「ファシル」は、全面を開放してオールメッシュにすることができます。
外から中が見えづらいブラックメッシュで、見た目もスマートながら快適に過ごすことができます。
春秋は日中、夏は夜を通してメッシュにすることで、オールシーズン快適にすごせるテントです。
全面メッシュになる大型テントが初めてだった筆者は、オールメッシュの快適さに感動したほど……!
2ルームテントは、食べ物に虫が入りにくいのも◎
全面スカート付きで寒い時間も安心
「ファシル」は、全面にスカート付き。
寒い冬や風のある夜間も、隙間風を防いで快適に過ごせます。
スカートがあれば、中でストーブを点けても温かい空気が逃げにくく、冷たい空気も感じづらい。
寒い時にはスカートをペグダウンすることで、より快適に過ごせます。
標高の高いキャンプ場は夏でも夜は寒いし、スカートがあるだけで体感温度がアップしますよ。
グランドシートはグリーンシートがぴったり
インナールームは、3畳弱サイズの「ファシル」。
1,000円以下で買えるグリーンシートが、そのままのサイズでグランドシートにピッタリ。
正規品の販売もありますが、コスパよく節約したい人はグリーンシートでの代用もおすすめです。
▼サイズぴったりのグリーンシートはこちら
張り綱がなくても自立する
クロスポールだけで自立する「ファシル」は、張り綱がなくても自立します。
天候不良に備えて本来は張り綱も必要ですが、デイキャンプや天気がいい日は張り綱が少なくても快適です。
ペグやロープが少なくて済むので、子どもがつまずきにくく安心。
最低限必要なのは、ポールの根本の8箇所と前後の入り口4箇所、インナールーム2箇所を合わせて14箇所。
筆者愛用のノルディスク「アスガルド」と比べても半分の本数でOKなので、設営後の余力がグッと増えました。
ポールだけで自立するので、撤収時もとっても楽ちん。
設営時間が短縮できて嬉しい設計です。
小川「ファシル」のデメリット
ここまで絶賛してきた「ファシル」ですが、つづいてデメリットを紹介します。
やや狭い……大きすぎないサイズ感で夫婦や3人家族にフィット!
人気の2ルームテント・スノーピークの「エルフィード」と比べても、ひとまわり小型な「ファシル」。
4人以上のグループや家族では「狭い」と感じるかもしれません。
実際に、ハイバックチェアを置くとやや窮屈に感じました。
もっと大きい2ルームテントがいい人は、小川だと「アポロン」や「ティエララルゴ」がおすすめです。
▼小川の2ルームテントについてはこちらで紹介しています!
2ルームテントなので、マンションで干すのはやや大変
「ファシル」のみならず、すべての大型幕にいえますが、狭いマンションで干すのはちょっと大変。
しかし、狭いマンション住まいの筆者宅でもギリ干せるので、ワンルームでなければなんとかなります。
自宅で干すのが難しい人は、2ルームテントをはじめとした大型テントを扱うのはやや大変かもしれません。
テントのクリーニングサービスを利用する方法もありますが、安くはないので自宅でメンテナンスするスペースに余裕を持てるテントがおすすめです。
▼筆者が「ファシル」を自宅で水洗いしたレポートはこちら!
価格がややお高め
オガワテントは、日本の老舗テントメーカー。
その価格は決して「安い」とは言えず、コールマンやロゴスなどの有名テントやスノーピークのエントリーモデルよりも高価格帯です。
しかし、価格に納得のとっても高い満足度を感じられる小川のテント。
小川テントが長く多くの人に愛されているのは、ものづくりに感じられる製品の誠実性ではないでしょうか。
小川テント1張りでコールマンとロゴスの2ルームを買ってもお釣りがくるね……!
価格は、スノーピークのプロラインと同等くらいだよ!
小川「ファシル」をおすすめする人
以下のような人は「ファシル」を選んでも失敗しないでしょう。
夫婦や3人家族でキャンプに行く人
4人用の「ファシル」ですが、快適に過ごすには、2〜3人くらいがいいかな、と感じます。
とくに寝室になるインナーテントは、子どもを含む3人くらいでないとやや狭く感じるかもしれません。
同じ4人用であるノルディスク「アスガルド」に比べると、居室は1/2くらいかなと感じます。
「ファシル」は、夫婦や3人家族におすすめです。
扱いが簡単な2ルームテントを探している人
「大型な2ルームテントは、設営方法も複雑で扱うのが大変……!」そんなイメージで導入できていない人には「ファシル」がおすすめ。
パパがキャンプにうとい筆者宅では、女性での扱いが大変そうな重い道具は持てずにいますが、「ファシル」は女性の筆者でも扱えているので大丈夫です。
男性なら、もっと簡単にラクラク扱える2ルームテントです。
シェルターにもなるテントがほしい人
テントのほかに、シェルターとして使えるテントを探している人にもおすすめ。
手持ちのテントにシェルターとしてドッキングする際にも、「ファシル」はピッタリ。
大きすぎないサイズ感なので、広めの区画サイトならテントにプラスするシェルターとして使えます。
キャンプ場でかぶらないテントがいい人
老舗メーカーであるにもかかわらず、コールマンやスノーピークに比べて圧倒的に数が少ない小川テント。
同価格帯であるスノーピークのプロラインや、ノルディスクに比べても「やはり少ないな……」と感じます。
「小川テント=ベテランキャンパー」というイメージもあるので、一目置かれるテントがいい人は小川テントはおすすめです。
【まとめ】もし壊れてもまた「ファシル」を選ぶ
筆者愛用の2ルームテント・小川「ファシル」を紹介しました。
さまざまなフィールドでも快適に過ごせ、女性でも扱いやすい「ファシル」は、筆者としてはとても満足度の高いテント。
海や川、山や林間、夏から冬にかけて、多くのキャンプを共に過ごせる心強いギアです。
これまでたくさんのテントを見たり使ったりしてきた中で、もっとも不満を感じていません!
筆者が使用した中で感じる「ファシル」のメリットは以下です。
- 2ルームテントなのに設営が簡単!
- おしゃれなシンメトリーでレイアウトが簡単!
- ポリ幕なので軽くて持ち運び・メンテナンスが楽ちん
- 前後入り口を跳ね上げたらもっと快適
- 入り口が6箇所
- 四方をオールメッシュにできて涼しい
- 全面スカート付きで寒い時間も安心
- グランドシートはグリーンシートがぴったり
- 張り綱がなくても自立する
一方で「ファシル」のデメリットは以下です。
「ファシル」がおすすめなのは以下のような人です。
これからテントを選ぶ人は、ぜひ参考にしてくださいね。