「TCルーテント」は、発売当初から根強い人気のある、定番カンガルーテントです。
大きなフロントメッシュパネルが特徴的なシンプルな外観は、さまざまなタープやシェルターとの組み合わせを楽しめます。
現行のバリエーションは、「従来モデル(3人)」に加え、「ソロ(1人)」「デュオ(2〜3人)」「ファミリー(4人)」の4種類。
TCルーテントって人気だけど、デメリットはないの?
1番のデメリットは、在庫が不安定でほしいときに買えないことだよ!
- 「TCルーテント」のデメリットをくわしく知りたい!
- おすすめなのはどんな人?
- ファミリーキャンプに「TCルーテント」は ”買い” か?
本記事では、「従来モデル」を2年愛用する筆者が、ファミリーキャンプでの使い心地とあわせ、メリット・デメリットをレビューします。
▼各サイズごとの最安値は下記を参考にしてください!
メリット | デメリット |
---|---|
5分で設営できる オールシーズン使える リーズナブルで高コスパ コンパクトで持ち運び楽ちん 見た目がシンプルで使いやすい | グランドシートやペグが別途必要 フレームが華奢 天井が低い 人と被る |
「TCルーテント」ファミリーキャンプでの使用感!最適なサイズとは?
「TCルーテント」のサイズは現在4種類。
もっとも人気は「ファミリー」です。
筆者はかねてより「従来モデル」を愛用しています。
キャンプや日帰りレジャーで使用し続けるなかで「3人家族でちょうどいいけど、もっと広くてもいいかな」と思う場面も多々あります。
やっぱり大は小を兼ねる……今買うなら「ファミリー」がおすすめだよ!
現行のバリエーションについては下記の表を参考にしてください。
従来モデル | ソロ | ファミリー | ||
---|---|---|---|---|
使用人数 | 3人 | 2人 | 2〜3人 | 4人 |
サイズ | 220×180×130cm | 210×110×120cm | 220×180×130cm | 250×210×130㎝ |
価格(税込) | 15,900円 | 18,900円 | 24,151円 | 24,900円 |
販売ページ(最安値) | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon |
楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 |
▼バリエーションの違いと最安値については下記の記事でくわしく解説しています。
【メリット】「TCルーテント」は使い勝手・コスパが秀逸!
まずは、筆者が感じる「TCルーテント」のメリットから紹介します。
- 【5分で設営できる】サクっと設営してキャンプ時間を楽しめる!
- 【オールシーズン使える】夏も快適・海使用もOK!
- 【リーズナブルで高コスパ】初心者にも、2つ目3つ目のサブテントにも
- 【コンパクトで持ち運び楽ちん】車載もラクラク!ミニマリストキャンプにも
- 【見た目がシンプルで使いやすい】タープやシェルターとの組み合わせを楽しめる
【5分で設営できる】サクっと設営してキャンプ時間を楽しめる!
「TCルーテント」の設営はとても簡単。
初心者でもたった5分で建てられます。
もちろん撤収も楽ちんです。
設営・撤収のラクさで受けられる恩恵は想像以上で、個人的には最大のメリット。
設営が早くできると、そのぶん子どもと遊べる時間が増え、余裕のコーヒータイムも生まれます。
雨が降るときや子どもが不機嫌なときにもサッと片付けて帰れるので、翌日に疲れを持ち越すことも減りました。
筆者の場合は、10年以上愛用している「ノルディスク アスガルド」(サーカス型のTCテント)に比べると、ペグの数は1/5・重量は1/3ととても楽になりました。
作業時間が大幅に短縮されたことで、キャンプ場での楽しみ方が増えることは間違いありません。
設営・撤収がラクだとキャンプのフットワークも軽くなるよ!
【オールシーズン使える】夏も快適・海使用もOK!
「TCルーテント」は、TC(テクニカルコットン)素材の幕体でオールシーズン快適に過ごせます。
夏は、濃い影と開放感のある前後のメッシュパネルからの風で涼しく。
FRP(繊維強化プラスチック)素材のフレームは、サビの心配がなく海辺でも神経質にならずに使用できますよ。
冬は「バタフライシェルター」で囲いストーブを併用すると、暖かく過ごせます。
メインとなる幕体を使い分け、張り方の工夫をすることで、夏の夜長も冬の明け方も、季節に応じたキャンプスタイルで楽しめるでしょう。
TC素材とは、コットンとポリエステルのいいとこ取りをした混成素材。
夏は遮光性の高さから濃い影を作り、冬は保温性の高さから暖かい空気を逃がしにくい素材です。
焚き火の火の粉にも強く、耐水性・扱いやすさも備えたテントにピッタリの素材です。
欠点は、やや重いことと乾きにくいことです。
【リーズナブルで高コスパ】初心者にも、2つ目3つ目のサブテントにも
TC素材で高見えするのに、1万円台からのリーズナブルな価格で手に入ることも魅力。
これからキャンプを初めてみたい人はもちろん、サブテントとしてお迎えするのもおすすめです。
とくに「キャンプをしたいけど、続かなかったらどうしよう……」と迷う初心者にはピッタリ。
「TCルーテント」は、自宅の庭先でのおうちキャンプや日帰りレジャーを楽しむときにも使えますよ。
実際に、大きな公園で使う家族連れをたびたび見かけますし、筆者宅でもよく使用しています。
筆者がアウトドアを始めた頃は “安かろう悪かろう” で「テントと言えば有名メーカーのものでないと」という風潮でしたが、今はなんて手軽に安くて良い物が手に入るんだろうと感動します。
細かいことは気にせず大らかに使えるね!
【コンパクトで持ち運び楽ちん】車載もラクラク!ミニマリストキャンプにも
収納するとコンパクト。
TC素材のわりに軽いため、持ち運びも車載も楽ちんです。
筆者宅ではよく持ち出すので、車載しっぱなしになっています。
また、極力荷物を減らたいミニマリストキャンプにもおすすめ。
筆者宅のように「収納場所が少なくてあまり道具を揃えられない……」と、必然的にミニマリストキャンプになってしまう人にも最適。
少ない荷物で身軽にキャンプできると疲れにくいので、キャンプに行く機会がどんどん増えますよ。
【見た目がシンプルで使いやすい】タープやシェルターとの組み合わせを楽しめる
「TCルーテント」は、テント本体にロゴや柄がプリントされていません。
ベージュカラーのシンプルな見た目で、一見するとテントのメーカーがバレない所がいいです。
さまざまなカラーや素材の幕体とも組み合わせしやすく、オリジナリティのあるサイトを作ることができます。
同じTC素材の幕で統一感を出すのもオシャレだし、迷彩柄やツートンカラーなど目を引く幕との組み合わせもOK。
2〜3パターンの幕と組み合わせて使うことで、飽きがこず長く楽しめるテントになりますよ。
「TCルーテント」は、インパクトのある個性的なサイトを作りたいときにも活躍します。
【デメリット】「TCルーテント」は周辺ギアでカバーする必要あり
つづいて筆者が感じる「TCルーテント」のデメリットは以下です。
グランドシートやペグが別途必要
「TCルーテント」を宿泊キャンプで使う際に、別途準備したい周辺道具は以下です。
- グランドシート
- ペグ&ハンマー
グランドシート
グランドシートは必須ではありませんが、汚れや浸水からテントを保護できるので「大切に使いたい」と考える人は一緒に準備しましょう。
専用品はないので、サイズの合う既製品を探すか、ブラックシートなどを使って手作りすることになります。
既製品のなかで筆者のおすすめは、Amazonブランドの「GEERTOP グランドシート」です。
「TCルーテント」各サイズに近いグランドシートが揃っています。
\ 1,000円台〜手に入る /
▼グランドシートを手作りしたい人は、下記の記事でくわしく紹介しています。
ペグ&ハンマー
セットの純正ペグは、簡易的なためキャンプで使用する際には買い替えましょう。
頼りない純正ペグではキャンプの回数をこなすうちに、曲がってしまったりテントが風に煽られたときにあっさり抜けてしまう、などのトラブルは回避できません。
テントが飛ばされて壊れるだけならまだマシですが、飛んできたテントやペグで家族や周りにいた人が怪我をしてしまったら……と考えると買い換えない理由はないでしょう。
筆者のおすすめは、鍛造ペグです。
燕三条の国産メーカー・村の鍛冶屋の「エリッゼステーク」が、使いやすい・頑丈・リースナブルなのでおすすめ!
「TCルーテント」には、18cmが4本あればOKです。
4本で1,000円台とコストも抑えつつ大きな安心につながるので、テントと同時にそろえておきましょう。
そして、設営時にはハンマー必須です。
キャンプ場では、ハンマーを持たないばかりに何時間もかけてペグ打ちに苦戦している初心者をたびたび見かけます。
人気のキャンプ場では必ずといっていいほど1組はいますが、ペグ打ちで疲れきってキャンプを楽しむどころではなさそうです。
ハンマーは、個人的には絶対忘れたくないギアのひとつ。
ペグと合わせて準備しておきましょう。
\赤・黄・青などカラーバリエーションも豊富/
フレームが華奢
「TCルーテント」のフレームはFRP(繊維強化プラスチック)素材でできており、華奢な印象を受けます。
ガイロープで補強せずとも設置できるので、風の強い日はやや心配ではあります。
海辺などの風の強いキャンプ場で宿泊する場合には、設営する場所の見極めや追加のガイロープで補強するなど、強風にあおられない工夫が必要になります。
そもそも、そんな天気の日はキャンプは諦めるよね……
天井が低い
「TCルーテント」の天井は、130cmと低いので寝室以外で使用するのはややストレスを感じます。
一般的なドームテントと同じくらいですが、サーカステントの高さの快適性と比べるとつい……不便に感じます。
ファミリーキャンプに「TCルーテント」を使う際に、1番煩わしく感じるのが着替えるとき。
子どもを着替えさせるときには、幕に当たりながらの作業になります。
着替えと寝るとき以外はテント外で過ごすので、ごく限られたデメリットですが、テント内で過ごすことの多い人は注意しましょう。
人とかぶる
「TCルーテント」は、たびたび在庫が不足するほどの人気のテント。
多くの数が流通している以上、人かぶりは避けられません。
キャンプ場での人かぶりを避けたい場合は、メインの幕体で差をつけるのが有効です。
具体的には、ビジョンピークスの「TCシリーズ」で揃えると統一感のある見栄えのいいサイトがつくれますが、人とカブる可能性は高まります。
筆者の場合、タープやシェルターをあえて別ブランドものと組み合わせるという工夫で人被りを避けています。
おすすめのタープは「DD Hammocks DDタープ」のような、大きくて変則的な設営ができるレクタタープが1枚あるとレイアウトが楽しくなります。
シェルターは「NEMO ヘキサライト」のような、憧れオシャレブランドのギアを取り入れることでグッと差別化できます。
人被りが気になる人は、タープやシェルターなどメインとなる幕体で差別化しましょう。
といっても、スノーピークの「アメニティドーム」に比べると全然少ないよ!
ビジョンピークス「TCルーテント」をおすすめする人
「TCルーテント」がおすすめなのは、特にこんな人です。
収納場所が限られる人
筆者宅のように、収納場所が限られてたくさんの道具は集められない人にはおすすめです。
収納すると “大きめの枕?” サイズになる「TCルーテント」は、車載しぱなしでもあまり気になりません。
実際に店頭で見ると、人気の2ルームテントやスノーピークの「アメニティドーム」でも結構大きい……。
それらのテントの約半分にも満たないスペースに収納できるので、賃貸など限られたスペースに収納しなければならないときでも心配不要です。
大きなテントの設営に疲れた人
キャンプに行きたいけど、設営撤収を考えると腰が重くなる人にはおすすめです。
キャンプで疲れてしまう大きな原因は、設営・撤収の大変さではないでしょうか?
大きなテントの設営に疲れた人ほど「TCルーテント」がおすすめです。
持ち帰って干す手間も軽量かつコンパクトなため、負担に感じません。
ファミキャンなのに誰もお手伝いの手がない人は、よりラクに設営できるテントでいくことがキャンプを楽しむためにも大切です。
これからキャンプに挑戦したい人
これからキャンプデビューをしたい初心者にもおすすめです。
テントを建てるのが初めての人でも、説明書を見るだけで建てられるほど簡単。
設営撤収に自信がなく不安を感じる人は、キャンプの前に1度は設営の練習をしてみましょう。
そのときに無いと不便な道具にも気付けるので、キャンプ場で慌てたり困たっりするリスクを大幅に減らせます。
ソロ〜3人でキャンプに行く人
ソロ〜3人は、キャンプで「TCルーテント」の中に寝られるギリギリの人数です。
詰めればもう少し入るけれど、キャンプでゆったり過ごすには大人2人までがおすすめ。
それ以上の人数になると、もっと大きなテントかもう1張必要になります。
筆者のような3人家族はとくに使いやすいよ!
カンガルースタイルに挑戦したい人
人気のカンガルースタイルに挑戦したい人は「TCルーテント」がピッタリです。
4種類のバリエーションから人数に合ったテントを選べ、大きなタープやシェルターと組み合わせることで様々なレイアウトを楽しむことができます。
「TCルーテント」で費用を抑え、組み合わせる幕体へ資金投入できることで、自分好みの満足度の高いサイトを生みだせるでしょう。
カンガルースタイルは、開放感もプライベート感も幕体の調節で自由自在です。
カンガルースタイルは、自分好みの季節に合わせたキャンプスタイルが楽しめるよ!
【まとめ】ファミリーキャンプには、あって後悔しないほどに”使える”テント!
「TCルーテント」は、カンガルースタイルにピッタリのテントです。
現行のバリエーションは4種類。
季節に合わせたタープやシェルターを併用し、張り方の工夫をすることで、自分好みのカンガルースタイルを楽しめます。
2〜3枚のパターンでメインの幕体を使い分けることで、飽きづらく長く愛用できるテントになるでしょう。
メリット・デメリットは以下です。
- 【5分で設営できる】サクっと設営してキャンプ時間を楽しめる!
- 【オールシーズン使える】夏も快適・海使用もOK!
- 【リーズナブルで高コスパ】初心者にも、2つ目3つ目のサブテントにも
- 【コンパクトで持ち運び楽ちん】車載もラクラク!ミニマリストキャンプにも
- 【見た目がシンプルで使いやすい】タープやシェルターとの組み合わせを楽しめる
とくに「TCルーテント」はおすすめなのはこんな人です。
「TCルーテント」の1番のデメリットは、在庫が不安定でほしいときに購入できない可能性があることです。
すぐに手に入れたい人は、Amazonでヒマラヤ公式からの購入がおすすめです。
サイト毎の最安値は下記でご確認下さい。(23.1.筆者調べ)
従来モデル | ソロ | デュオ | ファミリー | |
---|---|---|---|---|
使用人数 | 3人 | 2人 | 2〜3人 | 4人 |
販売ページ(最安値) | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon |
楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 | 楽天市場 |
個人的には、迷うならあって後悔しないくらいには “使える” テントです。
価格が落ち着いている今はチャンスかも……
立派なギアでサイトを作ることもキャンプの楽しみ方のひとつではありますが、体験を楽しむためには「極力荷物や負担を減らしていくことかな」と私は考えます。
キャンプでの体験を重視したい人にはおすすめです。
- 5分で設営できる
- オールシーズン使える
- リーズナブルで高コスパ
- コンパクトで持ち運び楽ちん
- 見た目がシンプルで使いやすい
- グランドシートやペグが別途必要
- フレームが華奢
- 天井が低い
- 人と被る