キャンプ道具を揃えるときに「タープを買うかどうか」で迷ったときの考え方を紹介します。
タープを準備するメリットは、直射日光や雨風を防ぐことができたり、サイトスペースを拡張できること。
一方で、設営の難しさやコスト面において導入を迷う人も多いのではないでしょうか?
タープなしでも大丈夫なのかな?
キャンプスタイルによるから、なくても大丈夫なサイト作りをしよう!
- キャンプにタープは必要?
- タープが必要な場面となくても大丈夫な場面は?
- タープがなくても快適に過ごせるサイトの作り方を教えて!
ソロキャンプからファミリーキャンプを通して、これまで12年の間に4枚のタープを使ってきた筆者がその必要性について解説します。
▼タープの種類や選び方が知りたい人はコチラ!
タープとは?そもそも便利なの?
タープとは、大きな1枚幕とポールを使って屋根を作るキャンプでは多く用いられるアイテムのこと。
ドーム型やティピー型のテントであれば、人数に応じたサイズを選ぶと寝るだけのスペースになることも。
そんなとき、簡単に連結でき屋根下のスペースを確保できるタープはキャンプには欠かせない重要なアイテムのひとつ。
小さなテントでも簡単にスペースを広げられる。タープは持っていて、損のないアイテムだよ!
一方で、最近多くの人に人気のツールームテントや大型テントの場合は、テントだけで充分なスペースが確保できるためタープがなくても快適に過ごせます。
タープは人数や天候、テントのサイズに合わせて導入を検討しよう!
タープを使いたくない人は大きめなテントを選べばいいのね。
タープのメリット・デメリット
ここで、タープを使う際のメリット・デメリットを紹介します。
タープを使うメリット
- サイトの居住スペースを拡大できる
- 風通しの良い日陰が作れる
- 軽量コンパクトで持ち運びが楽ちん
タープを使う一番のメリットは、サイトスペースを拡充できること。
タープ下の範囲はもちろん、張り網の先まで含めるとテントだけだっとときよりもかなり広い範囲でパーソナルスペースを拡大できます。
自分のスペースが明確な区画サイトであればあまり気になりませんが、フリーサイトなど複数の人が自由に使う場合、タープで確保できるスペースも重要です。
タープが1枚あることで、快適な時間につながるでしょう。
タープを使うデメリット
- 慣れないと設営が大変
- 荷物が増える
- 風に弱い
タープを使うデメリットは、初心者さんはつまずきがちな設営の難しさにあるかもしれません。
こればかりは回数を重ねて体で覚えるしかありません。
事前にタープの立て方を予習して、キャンプに行く前に広いところで練習しましょう。
キャンプ場ではテントよりタープに手こずってる初心者さんをよく見るかも……
タープが必要な人とは?
では、タープが必要な人とはどんな人でしょう。
タープは、テントの形や大きさに合わせて必要かどうかを判断するのがおすすめです。
同行するメンバーの顔ぶれも、タープの必要性については重要なポイントです。
タープが必要な人や必要になる場面は、おもに以下のようなときです。
【タープが必要な人】テントが就寝スペースでいっぱいな人
テント内が就寝スペースでいっぱいになる人は、タープの設置はマスト。
キャンプでは就寝以外にも、食事やリラックスタイムなど多くの時間を過ごします。
自然の中で過ごすキャンプでは、想像に反した天候トラブルは’’あるある’’です。
「想像以上に日差しがきつい」「急な雨で逃げ場がない」
などといったことにならないように、テント内のスペースに余裕がない人はタープを設置しましょう。
急な雨や長時間の日差しに備えて、タープを立てよう!
【タープが必要な人】外で快適に過ごしたい人
外で快適に過ごしたい人も、タープを設置しましょう。
屋根だけで過ごせるタープや、全面がメッシュで覆われたスクリーンタープなどは、風を通す日陰として十分なスペースを作れます。
広々としたリビングスペースを確保したい人は、タープがあることで落ち着いて過ごせます。
タープの下でのんびり過ごすことに、なんとも言えない心地よさを感じるでしょう。
【タープが必要な人】女性や子どもと一緒に過ごす人
女性や子供と一緒にキャンプをする人も、タープを設置するのがおすすめです。
同行する人の日焼けや虫刺され、体調に考慮した事前対策としてタープがあると楽ちん。
日焼けを気にする女性ははもちろん、子どもの熱中症対策など風通しの良い日陰で過ごしたいと感じる場面は多いはず。
全面メッシュで覆われたスクリーンタープなら、虫刺され対策にも有効です。
同行する人に合わせ、タープの有無を決めましょう。
【タープが必要な人】サイトに日陰がない場合
サイトに日陰がない場合は、タープを立てましょう。
1日中を屋外で過ごすキャンプは、日中の間ずっと直射日光下にいると体力の消耗はもちろん、暑い時期は熱中症のリスクもあります。
サイトに日陰がない場合は、タープが重要なギアになります。
【タープが必要な人】フリーサイトでのんびり過ごしたい人
フリーサイトでのんびり過ごしたい人はタープを持っていきましょう。
フリーサイトは、1つの大きなスペースの中でどこでも自由にテントを立てられるサイトです。
そのため、フリーサイトを使う人が多ければ多いほど窮屈に感じます。
「隣のサイトと近すぎて気になる」と感じることや、「もっと広くスペースを取っておけばよかった」と後々思うこともしばしば。
タープがあれば、自身の使うスペースを拡張することができるので、フリーサイトには持っていきたいアイテムです。
タープから伸びる張り網まで含めるとかなり広いスペースを確保できるよね!
【タープの代わり】いらない条件・タープ不要なテント
タープがいらない条件や、タープが不要なテントとはどんな場面でしょうか?
筆者がこれまでキャンプをしてきて感じた、タープを使わなくても大丈夫な条件は以下です。
- ツールームテントを使っている
- テントのそばに大きな影や屋根がある
- 冬キャンプ
- ソロキャンプ
ツールームテントを使っている人は、特別な理由がないときはタープは不要です。
大きなツールームテントは区画いっぱいんびなり、タープを設置するスペースが取れないこともあるでしょう。
テントのそばにおおきな日陰や屋根があるときも、タープは不要です。
木陰でのんびりすごしましょう。
日差しのあまり強くない冬キャンプも、天候の心配がない場合はタープ不要です。
荷物が少なく、自身が自由に動けるソロキャンプもタープは不要です。
タープはいらない?必要?についてよくある質問
「タープは要らない?」についてよくある質問は以下です。
ファミリーキャンプにタープは必要?
ファミリーキャンプに行く際のタープ要不要の判断は、テントの形で決めましょう。
キャンプサイトのロケーションにかかわらず、ポイントはテントの形や大きさのみです。
テントがツールームテントや大型テントで、就寝スペースを除き家族全員がのんびり過ごせるスペースがあるテントの場合は、タープは不要です。
テント内スペースが’’寝るだけ’’になってしまう場合は持っていきましょう。
ソロキャンプにタープは不要?
荷物が少なく自由度の高いソロキャンプでは、タープはなくても大丈夫です。
ファミリーキャンプのように荷物をたくさんレイアウトする必要もなく、天候が悪化したらテント内に入ればOK。
自分だけなので、誰かに気遣いも不要です。
冬キャンプにタープは必要?
日差しのあまり強くない冬キャンプもタープは不要です。
寒い中過ごす冬キャンプでは日光の温かさを感じながら過ごしたいはず。
天候が崩れる予想がなければタープはなくても大丈夫です。
タープが不要なテントってどんなの?
具体的には、使用人数をまかなえるサイズの2ルームテントや、大人数使用のティピーテントやベルテントなど。
日中にテント内の気温が上がりやすい気候のときは、スクリーン面が広いテントを選ぶのがポイントです。
ファミリーサイズのおすすめタープは?
筆者のおすすめは、レクタタープです。
長方形で建て方の自由度が高く、さまざまな種類のタープがある中で最も広く使えるから。
初心者さんには最初は難しい面のあるかと思いますが、慣れていくと使い勝手の良さに感心がとまりません。
筆者が現在愛用中のノルディスク「VOSS20」には11通りの立て方が推奨されています。
大きな幕一つで、アイディア次第で何通りにも使えるレクタタープは筆者のイチオシです。
【まとめ】タープなしでもキャンプは快適!
キャンプにタープが必要かどうか、持ち出す判断の考え方を紹介しました。
タープを持ち出す際は、天候はもちろんテントや場面、同行者に合わせて必要性を判断しましょう。
タープを持ち出すメリット・デメリットは以下です。
タープが必要な人や場面は以下です。
よくある質問は以下です。
タープを準備したくない人は、テント選びから決まります。
タープを使わずにキャンプをしたい人は、2ルームテントをはじめとした大型テントがおすすめです。
▼大型テントのおすすめはコチラで紹介しています。