「タープを選ぼう!」と思ったときに、思いのほか多いバリエーションに迷っていませんか?
四角や多角形、テントのようなものまで、一口にタープといっても立て方や使い勝手はさまざま。
キャンプスタイルや使用人数に合わせて選ぶポイントとおすすめメーカーを紹介します。
筆者のおすすめタープはどれ?
初心者さんには見た目もカッコいいヘキサタープかな!
設営慣れしてるなら広く使えるレクタタープがイチオシだよ!
- キャンプに使われるタープの種類は?
- タープを選びのポイントやおすすめメーカーは?
- 自分に合ったタープの選び方を教えて!
本記事では、ソロキャンプからファミリーキャンプを通してさまざまなタープを使ってきた筆者がタープの種類と選び方を解説します。
タープとは?キャンプがグッと快適になるマストアイテム
タープとは、おもにキャンプで日陰を作るための大きな一枚幕のこと。複数のポールとロープを使って設営します。
テントが寝室としたら、リビングスペースの屋根にあたるアイテムがタープです。
直射日光に長時間さらされるキャンプ場では、テントの他に日陰で過ごすリビングスペースがサイト作りでは重要なポイント。
タープが1枚あるだけで、キャンプでの過ごしやすさは格段にアップ。
強い日差しや雨風を防いでくれる効果はもちろん、パーソナルスペースを確保してプライベート感を作り出すことができます。
しかし、荷物が増えたり設営で手間取ることが気になる、という人もいるかも知れません。
あなたのキャンプスタイルや愛用テント、装備を見直してタープ選びを始めましょう。
▼そもそも「タープは必要?」と感じる人はコチラもどうぞ!
タープの選び方!7つのポイント
タープを選ぶ際には、7つのポイントをチェックしましょう。
【タープ選びのポイント】形
タープ選びの初めは、形からです。
タープは、同じサイズでも形によって広さが変わります。
例えば、スノーピークのラインナップでは、ヘキサタープとレクタタープでは同じ「Lサイズ」でも対応人数はレクタ型は2人多くなります。
【対応人数】
ヘキサタープ | レクタタープ | |
Mサイズ | 4人 | 6人 |
Lサイズ | 6人 | 8人 |
まずは、使いたいタープの形を決めて、対応人数に応じたサイズを選びましょう。
【タープ選びのポイント】大きさ
タープは、使用人数に合わせて大きさを選びましょう。
一般的なサイズの目安は以下です。
ソロ:3×3m
デュオ:4×4m
ファミリー:それ以上
サイズの大きなタープは快適だけれど、その分扱いが大変……。
初めてのタープは対応人数やサイズはちょうどいいものがおすすめだよ!
【タープ選びのポイント】カラー
つづいて、カラーを決めましょう。
これは完全に’’好み’’で選んで大丈夫ですが、使用テントとの相性を重視した方が後悔なく使い続けられます。
個性的なカラーのタープを選んだ場合、キャンプ場で一目でわかるので子どもが迷子になりにくいメリットも。
筆者はどちらも使ってみたけど、結局アースカラーに落ち着いたよ!
【タープ選びのポイント】収納サイズ
収納サイズも忘れてはいけないポイントです。
同じ5mサイズのタープでも、収納サイズは厚みのあるA4程度からテントと同程度まで素材によってサイズは大きく異なります。
持ち運びためのスペースを考慮して、収納サイズをチェックしましょう。
【タープ選びのポイント】耐水性
宿泊キャンプで使うタープは、耐水性も重要なポイント。
山間のキャンプ場では急な雨に降られることもしばしば。「耐水性の低いタープで縫い目から雨漏りした」なんてことにならないように選びましょう。
少なくとも1,500mm以上はあると安心です。
【タープ選びのポイント】遮光性・UVカット率
夏もキャンプに行く人は、強い日差しから守ってくれる遮光性・UVカット率の高いタープを選びましょう。
深い影を作ってくれるT/Cコットン製品は、99.9%の遮光性があるラインナップも豊富。
コットン素材を避けたい人は、スノーピークのPU加工のタープがおすすめです。
子どもや女性が一緒のファミリーキャンプでは、外せないポイントだね!
【タープ選びのポイント】難燃性
焚き火はマスト!という人は、難燃性もチェックしておくポイント。
燃えにくい素材の難燃性タープであれば、近くで焚き火をしても灰で穴が空くようなトラブルを防げます。
「雨の日も焚き火をしたい!」という人は、タープ下で焚き火が楽しめるスノーピーク「TAKIBIタープ」をチェックしてみましょう。
難燃性がアップすれば、その分重量や収納サイズも大きくなり設営にも手間取るため、注意して選びましょう。
【タープの種類】自分にピッタリのタープはどれ?
つづいて、あなたにピッタリのタープの形を知るために、それぞれの形の解説と、おすすめな人を紹介します。
- レクタタープ:日陰をなるべく広く使いたい人や多人数
- スクエアタープ:正方形で自由度が高い
- ヘキサタープ:設営・居住性がバランス◎初心者でもカッコよく
- オクタタープ:設営バリエーションが豊富で使いやすい
- ウイングタープ:コンパクト!ツーリングやソロキャンプに
- スクリーンタープ:シェルターとも呼ばれるメッシュテント
- ワンタッチタープ:立てて広げるだけの簡単タープ
- カーサイドタープ:車中泊におすすめ!簡単に車の横へスペースを作れる
レクタタープ:日陰をなるべく広く使いたい人や3人以上の人
長方形で一枚幕のレクタタープは、グループキャンプやファミリーキャンプなど、人数が多くなるキャンプスタイルに最適。
シンプルな形でレイアウトの自由度が高く、他のテントやタープとの連結も楽ちん。
一方で、シンプルな形ゆえ立て方は大切。慣れない初心者さんは立てるための練習が必要でしょう。
慣れてくれば、風向きや雨風、日差しに対して万能にレイアウトできる1枚になるはずです。
例えば、筆者愛用のノルディスク「VOSS20」の場合、11通りの立て方が推奨されています。
アイテムによっては固定するためのループが多く用意されているので、立て方のバリエーションを楽しみたい人は、意識して選びましょう。
立て方のバリエーションが多い製品なら、大きいサイズでソロキャンプにも活躍!
メリット
- 日陰スペースを広く取れる
- レイアウトの自由度が高い
- 連結が楽ちん
デメリット
- 初心者さんは慣れが必要
おすすめな人
- ファミリーやグループキャンプをする人
- サイトを広く使いたい人
- 天候に合わせて張り方を変えたい人
おすすめレクタタープ
スクエアタープ:正方形で自由度が高い
スクエアタープは、前述のレクタタープを正方形にしたもの。
レクタタープに比べ少人数向けのラインナップが多く、少人数でも使いやすいサイズが揃っています。
折り紙のようにレイアウトが自在で、張った姿は四角にも三角にも展開できます。
メリット
- 日陰スペースを効率的に使える
- ソロでも使いやすいサイズがある
デメリット
- 立て方によっては雨風の影響を受けやすい
おすすめな人
- 自由度の高いタープがいい人
おすすめスクエアタープ
ヘキサタープ:設営・居住性がバランス◎初心者でもカッコよく
ヘキサタープは、初心者でもカッコよく立てられるおすすめのタープ。
ヘキサゴン(六角形)は、効率的に雨風を防ぎながら十分な日陰スペースを作れます。
テントとセットで使えるバリエーションも豊富で、まとまりのあるオシャレなサイトが作れます。
初めてでも、迷わず立てられるわかりやすい見た目がポイント!
メリット
- 初心者でも立てやすい
- 見た目がカッコいい
- テントとセットのラインナップが豊富
- 2本のポールで設営できる
デメリット
- 人とカブりやすい
おすすめな人
- 初めてのタープを選ぶ人
- サイトの見た目にこだわりたい人
おすすめヘキサタープ
オクタタープ:設営バリエーションが豊富で使いやすい
八角形の一枚幕でできたタオクタタープは、ヘキサタープ同様の使い勝手の良さで、最近とくに人気のタープ。
地面との隙間が少なく広範囲で雨風を防げ、悪天候下でも快適に過ごせます。
ポールの追加要素も8本と多く、使用人数に応じて日陰を拡張することも可能。
初心者さんでも、天候に応じてレイアウトをサクっと変えられる設営のバリエーションの豊富さが人気です。
メリット
- 初心者でも立てやすい
- 天候に応じて簡単にレイアウト変更できる
デメリット
- レイアウトによってはポールが多く必要
おすすめな人
- レイアウトの自由度を楽しみたい初心者さん
- 人数の多いキャンプ
おすすめオクタタープ
ウイングタープ:コンパクト!ツーリングやソロキャンプに
ウィングタープは、ひし形をしたコンパクトなソロ用タープ。
軽量で持ち運びも楽ちん。
ソロキャンプやツーリングキャンプなど、荷物の大きさを抑えたい人におすすめです。
メリット
- 軽量・コンパクトで持ち運び楽ちん
- 2本のポールで設営できる
デメリット
- 日陰面積や居住性は他のタープに劣る
おすすめな人
- ソロキャンプやツーリングで使いたい人
- プライベート感を大切にしたい人
おすすめウイングタープ
スクリーンタープ:シェルターとも呼ばれるメッシュテント
スクリーンタープは、四方をメッシュパネルで囲われた箱型のタープ。
メーカーによっては「シェルター」と呼ばれることも。
虫の侵入を最大限防ぎ、プライベート感も感じられる満足度の高いキャンプを過ごせます。
一方で、収納サイズの大きさや設営に手間はかかることもあり、初心者や女性キャンパーには扱いはやや大変でしょう。
メリット
- 虫の侵入を防ぎ快適に過ごせる
- 周りの目が気にならないプライベート感
デメリット
- 収納サイズがテントくらいある
- 設営に手間がかかる
おすすめな人
- 虫を気にせず快適にキャンプを楽しみたい人
- プライベート感のあるサイトを作りたい人
- ファミリーキャンプをする人
おすすめスクリーンタープ
ワンタッチタープ:家の庭に最適!立てて広げるだけの簡単タープ
ワンタッチタープは、ポールと幕がセットになって展開するだけで設置できる簡単タープ。
屋外イベントなどでよく見かける四角いタープです。
設置は楽ちんですが、雨風の影響を受けやすいため注意が必要です。
メリット
- 設営が楽ちん
デメリット
- 雨風に弱い
- 収納サイズが大きめ
おすすめな人
- デイキャンプで使う人
- 気軽にタープを立てたい人
ワンタッチタープおすすめ
カーサイドタープ:車中泊におすすめ!簡単に車の横へスペースを作れる
カーサイドタープは、車に立てかけて使うタープ。
カーブしたポールが特徴的で、地面から車に立てかける形で設置します。
車の横やバックドアに向かって簡単に日陰スペースが作れるので、車中泊がワンランク快適になるアイテム。
メリット
- 車の横にサイトスペースを作れる
- 設置が楽ちん
- 車中泊がもっと快適に
デメリット
- 使用場面が限られる
おすすめな人
- 車中泊をする人
- 気軽にデイキャンプをしたい人
おすすめカーサイドタープ
ファミリーキャンプにおすすめのタープ
ファミリーキャンプにおすすめのタープは以下です。
ファミリーキャンプやグループキャンプなど、人数が多いキャンプスタイルの人は、日陰スペースが効率的に取れるタープがおすすめです。
幼い子どもや虫が苦手な女性が一緒の場合は、スクリーンタープも検討しましょう。
ソロキャンプなど少人数におすすめのタープ
ソロやデュオキャンプなど、少人数におすすめのタープは以下です。
少人数のキャンプでは、コンパクトで手軽に使えるタープがおすすめです。
カンガルースタイル(テントをタープ下に設置するスタイル)に挑戦したい人は、大きめなレクタタープもいいでしょう。
焚き火にすすめなタープ
焚き火におすすめなタープは、難燃性の高いコットンやポリコットン製のタープです。
タープ下で焚き火のできるアイテムであれば、雨の日もキャンプをより楽しめるでしょう。
焚き火ができるタープの定番は、スノーピーク「TAKIBIタープ」です。
気軽に試してみたい人は、コスパに優れたSoomloom「ヘキサタープ ポリッコットンTC」もおすすめです。
【タープ選びならコレ!】おすすめメーカー
これから、タープを選ぶ人に筆者がおすすめしたいメーカーは以下です。
あなたのテントにぴったりのタープを探してみましょう。
タープはキャンプスタイルや使用人数にあわせて選ぶことが大事
タープの種類と選び方を紹介しました。
タープを選ぶ際のポイントは以下の7つです。
タープの種類は以下です。
- レクタタープ:日陰をなるべく広く使いたい人や多人数
- スクエアタープ:正方形で自由度が高い
- ヘキサタープ:設営・居住性がバランス◎初心者でもカッコよく
- オクタタープ:設営バリエーションが豊富で使いやすい
- ウイングタープ:コンパクト!ツーリングやソロキャンプに
- スクリーンタープ:シェルターとも呼ばれるメッシュテント
- ワンタッチタープ:立てて広げるだけの簡単タープ
- カーサイドタープ:車中泊におすすめ!簡単に車の横へスペースを作れる
初心者さんのはじめの1枚には、対応人数に応じたヘキサタープが最もおすすめです。
設営作業に慣れた人であれば、自由度の高いレクタタープが筆者のイチオシですよ。
これからタープを選ぶ人は、ぜひ参考にしてください。